皇帝陛下がやっぱり離縁したくないと言ってくるのですが、お飾り妃の私が伝説の聖女の生まれ変わりだからですか?
「婚礼の儀で気疲れしただろう、しばらくはゆっくり過ごすといい。周りの者たちにもそう伝えておこう。誰も咎めたりはしないから心配は無用だ。私の身勝手な願いを聞き入れてくれたのだから、キミは自由にしてもらってかまわない。宮殿の敷地内はどこでも出入りしていいから、暇を持て余すようだったら散策するといい」
「敷地内であれば、どこへ行ってもよろしいのですか?」
「ああ」
「ではダリル様がいる魔石研究所も?」
宮殿のしきたりでエリーヌは侍女を連れずに身ひとつで嫁いできたため、唯一の知り合いである彼をつい頼りたくなる。
「既知の仲だそうだな」
「はい。ご挨拶もしておきたいので」
「行ってくるといい」
「ありがとうございます」
ダリルとはあのパーティー以降会っていない。結婚が決まったあと一度だけお祝いのメッセージが書かれた書簡を受け取ったが、エドガーとともにお礼の返事をしたきりになっている。
「では、そろそろ休もう。普段から寝つきが悪く、眠りも浅いほうだから、私を気にせず眠ってくれ」
「……はい」
「敷地内であれば、どこへ行ってもよろしいのですか?」
「ああ」
「ではダリル様がいる魔石研究所も?」
宮殿のしきたりでエリーヌは侍女を連れずに身ひとつで嫁いできたため、唯一の知り合いである彼をつい頼りたくなる。
「既知の仲だそうだな」
「はい。ご挨拶もしておきたいので」
「行ってくるといい」
「ありがとうございます」
ダリルとはあのパーティー以降会っていない。結婚が決まったあと一度だけお祝いのメッセージが書かれた書簡を受け取ったが、エドガーとともにお礼の返事をしたきりになっている。
「では、そろそろ休もう。普段から寝つきが悪く、眠りも浅いほうだから、私を気にせず眠ってくれ」
「……はい」