離婚前提婚~冷徹ドクターが予想外に溺愛してきます~
赤くなる私を見て、圭吾さんは満足そうに笑った。

日に日に彼に笑顔が増えていくような気がする。

それなら笑われていてもまあいいか。

私たちは一緒に家を出た。

「おはようございま~す」

病棟に着くと、まずその日の受け持ち患者を確認する。

安藤さんが自分の受け持ちではないことに、ホッとした。

婚姻届を出しに行ったとき、笠原先生から「菜美恵には結婚のことを伝えてある」と聞いた。

それでなくても、結婚して苗字が変わると職場にも申告しておかなくてはならない。

師長に笠原先生と結婚したことを報告すると、とても驚いていた。

しばらくは旧姓のままで仕事をすること、他のスタッフには言わないことをお願いしておいたけど、看護局や総務の人事課から情報が漏れない保証はない。

今のところ大丈夫なようだけど、他の看護師や安藤さんにバレるのも時間の問題だと思う。

っていうか、私、本当に結婚しちゃったのよね……。

今まで付き合ってきたよう「な事実はなく、入籍しただけの関係なので、全然実感が沸かない。


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