離婚前提婚~冷徹ドクターが予想外に溺愛してきます~
「あ~おいしかった! 大将いい人でしたね」

帰りの車に乗っても、まだ私はお寿司の余韻でテンション高め。

「俺が子供の頃からあの店で修行してたんだ。もう兄弟みたいなもんだよ」

大将は四十代後半くらいだったから、兄弟と言うにはちょっと年が離れていそう。

「ん? ってことは、ご家族とよくいらしてたんですか?」
「そうそう。たまに両親も来るみたいだから、鉢合わせないように気をつけないとな」

はははと笑う圭吾さん。

やっぱり。大将が圭吾さんのことを「先生」って呼んでたから、知り合いなんだろうなとは思っていた。

子供の頃からあんなにおいしいものを食べて育ったなんて。

私の料理、口に合っているのかな。

「あの、いつもたいしたもの作れなくてすみません」

節約&時短レシピしか知らない私がいくら頑張っても、大将には勝てない。

「いきなりどうした? 家庭料理と外食は別物だろ?」
「それはそうですけど」
「七海のご飯はホッとする味で、俺は好きだよ」

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