離婚前提婚~冷徹ドクターが予想外に溺愛してきます~
海鮮丼とテラス席から見える海を満喫すると、やっと心拍が平常運転に戻った。

「なんか……すごく癒されました」
「自然っていいよな。個人的にはまた夏に来たい。七海の水着姿見てみたいな」

付き合ってなければ完全なセクハラ発言。

私ははははと笑って流した。

夏には、もしかしたら離婚しているかもしれない。

安藤さんの様子を見るに、ただで諦めてくれそうには思えないけど、これからどうなるんだろう。

圭吾さんの妻の正体が私だとバレたときのことを想像すると、ずうんと心が重くなる。

「そうだ、ちょっと寄りたいところがあるんだけど、いいかな」
「あ、はい。大丈夫です」

窓から見える景色に意識を移す。

いつか終わる関係だとしても、今からしょんぼりしていたって仕方ない。

って私、この関係を終わってほしくないと思っている……?

「着いた」

ぼんやり考え事をしていたら、思っていたより時間が経っていたようだ。

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