離婚前提婚~冷徹ドクターが予想外に溺愛してきます~
休日が終われば、容赦なく勤務の日がやってくる。

「作ってしまった……」

私はお弁当箱を入れた袋を、じっと見つめた。

我ながらなにを考えているのかと思うけど、ふたりぶんのお弁当を作ってしまったのだ。

ひとりはもちろん私のぶん、もうひとりぶんは圭吾さんに。

だって、圭吾さんが病院でまともなものを食べているのを見たことがないんだもの。

急に思い立って早朝に起きて作ったはいいものの、果たして彼は食べてくれるだろうか。

「おはよう」

起きてきた彼はもうすでに、出かけられる格好だった。

「ん? それは」

朝食があると思って近づいてきた彼は、お弁当に気づいて指をさす。

「あの、お弁当なんですけど……昼間食べる時間がなさそうなら、今食べてもらっても」
「せっかくだから持っていこうかな。午前のオペが終われば、午後のオペまで空き時間だし」
「そうですか!」

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