離婚前提婚~冷徹ドクターが予想外に溺愛してきます~
っていうか、オーラって単語、古いな。自分も心の中で思っていたけど。

「結婚するの?」
「いえ、まあ、私のことはいいじゃないですか」

さっさと体温と血圧を測り、部屋を出ていこうとすると。

「まさか、あなたが圭吾の結婚相手じゃないでしょうね」

暗い声で言われて、持っていたボールペンを落としそうになる。

「ああ、ごめんなさい。私どうかしてるわ」

ベッドの上で顔を覆う安藤さん。

自分でも根拠のない言いがかりだということはわかっているようだ。

「いえ……少しでも休んでくださいね。失礼します」

師長の言う通り、退院は促したし、やることはやったわ。うん。

それにしても安藤さん、外科なんかにいないで、精神科のカウンセリングとか受けたほうがいいんじゃなかろうか。

自業自得とはいえ、睡眠や食事がじゅうぶんにとれていないようだ。

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