離婚前提婚~冷徹ドクターが予想外に溺愛してきます~
でもそんな提案したら、「私のことを頭がおかしいって思ってるの」とか言われそう。

師長さんやベテラン看護師あたりもいろいろ言ってくれてるだろうけど、まったく響いてなさそうだし。

うん、一旦考えるのやめよう。考えても答えは出ないわ。

私はむりやり安藤さんのことを頭から追い出し、午前のラウンドに集中することにした。



昼休憩になりスマホを見ると、圭吾さんから「一緒に弁当食べないか」と一分前にメッセージが届いていた。

奇跡的に休憩時間が被った。重かった気分が明るくなる。

私はいそいそと返信した。

『五階のテラスで会いましょう』

と打ち込み送ると、『了解』と返ってきた。

誰かになにか聞かれる前に、私はカーディガンを羽織ってお弁当を持ち、職員用の階段で五階に向かった。

五階には患者さん用の屋外テラスがある。

夕方まで解放されているが、お昼は病室で食事が出るので、患者さんはほぼいない。

さらに職員は屋内に快適な食堂があるので、ほとんどそちらへ行く。

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