離婚前提婚~冷徹ドクターが予想外に溺愛してきます~
『コード・ブルー。コード・ブルー。循環器外科病棟へお願いします』

廊下に出て待っていると、当番の医師と救急の看護師が駆けてきた。

「槇さんは他の患者さんの対応を」
「はいっ」

数人入れば病室はぎゅうぎゅうだ。

小田さんは個室にいるけれど、今までの物音や院内放送にびっくりした患者さんが起きてしまった。

認知症の患者さんの離床センサーが鳴れば見に行く。

眠れないのでという睡眠薬を所望する患者さんの対応をする。

それ以外にも、時間通りの点滴交換や処置もあり、あっと言う間にてんてこ舞いに。

「はあ……小田さん大丈夫かな」

ひと息つく前に、またナースコールが鳴る。

「うそ~今あ?」

特別室だ。思わず普段は口に出さないような本音が漏れてしまう。

いけないいけない。小田さんも気になるけど、他の患者さん対応も大事。

ひいひい荒い息をして特別室へ走り、ドアを開ける。


< 163 / 246 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop