離婚前提婚~冷徹ドクターが予想外に溺愛してきます~
どんどんヒートアップしていく様子は、客観的に見ても異常だった。

外科ではなく、今すぐ精神科の診察を受けてほしいくらいだが、受診をすすめると今よりもっと酷く取り乱しそうなので言わないでおく。

好きでもない相手に職場までつきまとわれる俺のストレスは、一生わかってもらえなさそうだ。

「俺からきみのご両親に話すよ」
「話さなくていい!」
「そうだ、検査の結果、今回もなにも異常なしだったから。そろそろ退院を……」
「知らない! 出てって! 出てけっ!」

キイキイ叫び、ベッドの上にあった枕を投げつけてくる。

俺はそれをキャッチし、床に放った。

「ひとつだけ言っておく。俺の大切な人に手を出したら絶対に許さない」

目の周りに力を込め、菜美恵をにらみつける。

脅迫めいたことはしたくはないが、槇を守るためには仕方ない。

にらみあっていると、不意に病室のドアがノックされた。
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