女王様を甘やかしたい〜 愛の逃避行は計略的に

娘3人と母を過保護に心配して、護衛を専属で抱えるほどなのだ。

このホテルもアリの隙間も見逃さないほど、徹底した防犯カメラが配置されているから、護衛もつけずに内緒で玲央と会えてる。

「ははは…そうだね。亜里沙は、樹里ちゃんと上で飲んでて忘れてたってことにすれば大丈夫だよ」

「まぁ、お父さん疑ってても、何も言わないと思うけど…聞ける範囲でいいから、説明してよ」

「…そうだね。落ち着いて聞いて」

「うん」

「樹里ちゃんが、加藤議員の息子に襲われそうになった」

「えっ、息子って、理央に追い出された子よね…樹里のところ行かなくっちゃ」

「そうだよ…そんなに慌ててどこ行こうとしてるの?樹里ちゃんがいる場所、知らないでしょ。それに保護されたから、大丈夫だよ」

立ち上がったが、思い止まって、また座ると、隣に玲央が腰掛けて、スプリングが沈み、玲央の肩に寄りかかるように倒れそうになった。

それを抱き止めて、そのままの体勢で話だす。

「最上もきていたかもしれない」

「えっ、うちとの付き合いもないから呼んでないよ」

「うん。そうだろうね。可能性だ。例の件がなければ、加藤親子についてきてただろう。大勢いるから、どこかで亜里沙に近づくチャンスを伺っていと思うよ」
< 31 / 74 >

この作品をシェア

pagetop