女王様を甘やかしたい〜 愛の逃避行は計略的に
すると、唇を割って入ってきた舌先から、ワインがほんの少し流れきて嚥下する。
「上手にできたね」
そして、また、口にワインを流してふくむと、また唇を重ねてワインを流し込んでくるが、先ほどよりも量が多くなっていく。
口移しで飲みきれなかったワインが、唇の端から溢れて顎をつたっていた。
それを舐め上げる玲央の表情は、うっとりとし、アルコールを吐く吐息で唇を舐めあげていく姿が色っぽく、ゾクリとする。
「今度は、僕に飲ませてキスしてよ」
私は、ゴクリと唾を飲みこみ、緊張から瞼を何度も瞬きさせて、玲央の濡れた唇を見つめる。
誘うように、自分の唇を指先で示して待ち構えている玲央。
その姿は色っぽいのに、何故だか可愛く見える。
これも好きな男だからだろうか?
口の中にワインをふくみ、先ほど玲央がしたように唇を重ね、舌先を使って流したが、頭部を押さえられて、口内深くまでワインの味を味わう玲央により、お酒のせいなのか、玲央のせいなのかわからないが、頭の中まで蕩けて気持ちいい。
「…可愛い。蕩けてる…もっと、蕩け顔見せて」
グラスの中身が無くなるまで、交互に口移しでワインを飲んで、キスをしてを繰り返していた。