女王様を甘やかしたい〜 愛の逃避行は計略的に

無くなった頃には、もう、私の思考力は皆無で玲央とするキスに夢中になっていた。

舌を絡ませて、口内を蹂躙する荒々しいキスに抵抗はなく、もっととせがんでいる。

その先にある感覚を覚えた身体が、欲しがるのだ。

「…可愛いよ。その顔…蕩けて落ちて依存して…もっと、もっと欲しがって」

艶めかしい声と息遣いだけで、ビクビクと体が揺れている。

キスだけで…頭の中が真っ白に霞む快感を覚えてしまった私は、彼の与えてくれるキスを待ち望んでいる。

そして、荒々しく唇を重ねて、留めとばかりに喉奥から舌を絡めて擦り合わせる。

炭酸のように弾け飛ぶ感覚で、頭の中が空っぽになって気持ち良さだけが残っていた。

顔中にチュ、チュと軽くキスが降って、「可愛かったよ」と優しい声で微笑む玲央。

世の恋人達は、こんなキスでイチャイチャしているのだろうか?毎回、こんな刺激的なキスをして、その後はどうしているのだろうかと思う。

酔いもあり、体も頭の中も疲れ果てて、急激な睡魔に落ちてきて、玲央の胸に顔をうずめる。

「寝ていいよ。おやすみ」

抱き止める玲央が、チュッと頭部にキスした後、仄暗い笑みを浮かべているとは知らずに。
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