パパになった消防士は初恋妻を燃え滾る愛で守り貫く
顔を洗い、荷物を準備した。
母はまだ起きていて、私の準備する後ろにいてくれた。
「颯麻くん、どう?」
聞きづらそうな、控えめな声。
「大丈夫だったよ、けいれんも治って。検査のために入院するから、私も付き添わなきゃいけなくて、だからまたすぐ出てくけど大丈夫だから!」
声が震えてしまいそうで、早口にそう言う。
泣き晴らした顔を見られたくなくて、背を向けたままだ。
「大丈夫? 送って行こうか?」
「ううん、平気。お母さんは、お父さんの隣にいてあげて」
私のことは、私で何とかする。
これ以上、親に迷惑をかけるわけには行かない。
落ち込んでいた気持ちは、少しだけ前をむけるようになった。
後ろ向きな自分は、先ほどの涙と一緒に、少しは流れて行ったらしい。
自分ができることは、自分でやらなきゃ。
ふう、と息をつき、荷物を背負い、再び外に出た。
鼻を刺すような真冬の夜の空気が、私を奮い立たせる。
なのに。
「え、大輝……?」
玄関の外には、また大輝が立っていた。
「病院まで送ってく。どうせ、俺の家あっち方面だから」
母はまだ起きていて、私の準備する後ろにいてくれた。
「颯麻くん、どう?」
聞きづらそうな、控えめな声。
「大丈夫だったよ、けいれんも治って。検査のために入院するから、私も付き添わなきゃいけなくて、だからまたすぐ出てくけど大丈夫だから!」
声が震えてしまいそうで、早口にそう言う。
泣き晴らした顔を見られたくなくて、背を向けたままだ。
「大丈夫? 送って行こうか?」
「ううん、平気。お母さんは、お父さんの隣にいてあげて」
私のことは、私で何とかする。
これ以上、親に迷惑をかけるわけには行かない。
落ち込んでいた気持ちは、少しだけ前をむけるようになった。
後ろ向きな自分は、先ほどの涙と一緒に、少しは流れて行ったらしい。
自分ができることは、自分でやらなきゃ。
ふう、と息をつき、荷物を背負い、再び外に出た。
鼻を刺すような真冬の夜の空気が、私を奮い立たせる。
なのに。
「え、大輝……?」
玄関の外には、また大輝が立っていた。
「病院まで送ってく。どうせ、俺の家あっち方面だから」