僕らは今日死んだので、これから先は天国です
その後、僕達は日が暮れるまで遊んだ。

「はぁ、疲れたー!でも、とっても楽しかった。瑞樹、ありがとう!」

「お礼を言うのは、僕の方なんだけど。今日は僕に付き合わせちゃったから、次は一葉のしたいことに付き合うよ」

「いいの?」

「当たり前じゃん。一葉も今日死んだんでしょ?じゃあ、一葉も天国を楽しまないと」

「そうね……!うーん、何にしようかなぁ」

「したいことないの?」

「まさか!したいことがあり過ぎて、どれからしようか悩んでるの!」

「一番したいことからじゃない?」

「一番が沢山あるってことよ」

 他愛もない会話をして、好きなことをして、楽しめるだけ楽しんで、こんなにも笑顔で過ごしたのはいつぶりだろう。
< 11 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop