【コミカライズ】あの……殿下。私って、確か女避けのための婚約者でしたよね?
「アデライン殿、これは申し訳ない。僕と婚約者との間に、誤解があったようだ……後で、こちらに代理で誰かを寄越しましょう」

「いいえ。僕はこの一杯で十分です。お誘いありがとう……アイリーン嬢。誤解はすぐに解いた方が、得策ですよ」

 私たち二人はとても失礼なことをしてしまったはずなのに、アデライン様は余裕ある表情で微笑み、気にしてないと言わんばかりに肩を竦めた。

 シェーマス様は私の手を引いて大股で歩き出し、私はそんな彼に着いて行くしかなく、小走りになってしまった。

 近くにある王太子の宮にまで辿り着き、彼は乱暴に私を寝室へと連れ込んだ。

「……殿下? どうして。待ってください。私は」

 ベッドの上に仰向けに倒された私は、まるで身体を覆うようにシェーマス様がその上から乗って来たことが信じられなかった。

 今までこんな真似……いいえ。私に気のある素振りもなかったと言うのに、なんでこんなことになっているの?

「ああ。ゆっくり話をしよう。アイリーン。僕は君が今日、スーリエとお茶をすることしか聞いてなかった……あれは、なんだ? どうして、君がアデライン殿と会っている?」

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