【コミカライズ】あの……殿下。私って、確か女避けのための婚約者でしたよね?
 シェーマス様は怒っている? ……どうして? 私がアデライン様と話をしていたから?

「あの、偶然です! その、スーリエは私たちがそろそろ、婚約解消をすることを知っています。だから……もし、アデライン様に会えるのなら、今日しかないと、ですから」

 スーリエは彼とも従姉妹で、私が女避けの婚約者であることを知っている。シェーマス様だって、これで理解したはずだ。

「だから、まだ婚約しているにも関わらず、僕の代わりの婚約者を捕まえようと? 信じられないな」

 シェーマス様は顔を息がかかるほどに近づけ、怒りの表情を隠さない。

「……何故、信じられないのですか?」

 私は彼の行動が理解出来なくて、眉を寄せた。まるで、私が思い合っている彼に当てつけように、不貞を働いたかのよう。

「君は僕の婚約者なのに、次なる男性を見つけようとしたことについて、だ」

「あの……殿下。私って、確か女避けのための婚約者でしたよね?」

「そういうことにしている。君を守るために」

 シェーマス様の言葉を聞いて、私は思考停止してしまった。

 ……わたしをまもるために? どういうこと?

< 15 / 23 >

この作品をシェア

pagetop