【コミカライズ】あの……殿下。私って、確か女避けのための婚約者でしたよね?
「……私のこと、好きでもないくせに?」

「いいや、僕がこの生涯の中で愛しているのは、君一人だけだ。だが、父の……今の妻が、僕に愛する人が出来ることを、あまり良く思って居ない」

「王妃様が?」

「だが、もうそれは無関係になった。だから、女避けというのも、嘘だ。君は昔も今も、僕のれっきとした婚約者で、近い将来結婚する」

 シェーマス様が言わんとしていることは、正直に言うと意味がわからなかった。現王妃様は感じの良い優しい人で、義理の息子であるシェーマスのことも愛していると思っていたからだ。

 けど、今はそんな……詳しい事情なんて、もうどうでも良い。

「……あの」

「なんだ」

「ちゃんと好きだと……愛していると言ってください。私のことを」

 今まで隣に居ても、ずっとつれない態度、気のない素振り。だから、ずっと寂しかった。

「ああ。君のことを愛している。僕には君だけだ。アイリーン」

 シェーマス様は顔を近づけ、唇を重ねた。濡れた舌にこじ開けられ、互いに舌を絡ませた。時間を忘れてそれに没頭していると唾液がしたたり落ちて、喉にひんやりした感覚がした。

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