【コミカライズ】あの……殿下。私って、確か女避けのための婚約者でしたよね?
「ごめん……君が別の男と一緒に居るのを見て、理性が飛んでしまった。悪かった。最悪の初夜になってしまった」

 どうやらシェーマスは私とアデライン様が話していただけで嫉妬をしていたようだと理解し、その時の表情が子どもの頃に良く見ていた、あの表情にそっくりで……やっぱり、私はこの人のことが好きなんだとそう思った。

「いいえ。私はシェーマスのことが好きなので、好きな相手と出来たら、幸せです」

「君は何を言っても、何をしても可愛いね。アイリーン。今まで、愛情を示すことが出来ず、本当に悪かった」

「あ……そうでした。その……王妃様がシェーマスに愛する人が出来ることを好まないと、一体、何があったんですか?」

 それが不思議だった。王妃様はシェーマスを気に入っていたはずだ。そんな彼に愛する人が出来たのであれば、きっと喜ぶと思うのに。

「ああ……悪かった。そうだったね。まだ何も、言っていなかったね。アイリーン。君が実質的には、王妃なんだ」

「……え? 私が王妃、ですか?」

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