【コミカライズ】あの……殿下。私って、確か女避けのための婚約者でしたよね?
 信じられないと言わんばかりのスーリエ……そうよね。私たち二人は周囲に人が居る時は、一定の距離は保ちつつも、仲睦まじそうに見えたわよね。

 だって、それは当たり前のことよ。私、女避けのために、彼に頼まれて婚約者役を引き受けたもの、仲が悪かったら逆効果になってしまうわ。

「王族の結婚は血を繋ぐ義務だから、仕方ないからする、恋愛にうつつを抜かすなど暇人にしか無理だと私が聞いてもないのに、言われてしまっても?」

「……なんなの、それ。しっつれいねー!」

 スーリエは私がシェーマス様から言われた言葉を聞いて、信じられないと憤慨した様子だった。

「これで、私が彼に好かれていると思えない理由が、よくよく理解出来たでしょう? ……シェーマス様を思い切るまで、こんなにも時間が掛かってしまったけど、これでもう、終わりよ。早く私も婚約者を見つけなくては……」

 長過ぎた恋の終わりは、あっけないものだ。

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