クールな御曹司と初恋同士の想い想われ契約婚~愛したいのは君だけ~
それは六年前に美緒が作った『kaya』と金糸の刺繍が入ったベルベットのポーチだ。
「あのポーチも華耶に自慢されたから、俺も美緒がプレゼントしてくれたネクタイを自慢したんだ。小学生相手に何やってるのって京佳さんに呆れられたな」
そのことなら笑い話のひとつとして京佳から聞いたことがある。
「懐かしい……」
その華耶も今年の春に高校生になった。今では百五十八センチの美緒よりも背が高く、美容師の母親の影響かメイクも手慣れている。
「あの頃はかわいらしい小学生だったのに、今はもう高校生なんて信じられませんね」
美緒は懐かしさに目を細め、こうして匠に毎年クリスマスプレゼントを贈ることになるきっかけとなった当時を思い返した。
大学二年生の十一月、美緒は匠から親戚の九歳の女の子のためになにか作ってもらえないかと頼まれた。
美緒がネットで自ら仕立てた洋服を販売していることを、匠は以前から知っていたからだ。
既製品を販売していた美緒にとって製作の依頼を直接受けるのは初めてで、おまけに相手は美緒が密かに憧れている匠だ。
ふたつ返事でOKし、華耶のために彼女が好きだという紫色のポーチを作った。
季節はクリスマス。
手元にちょうどいいシルクの布があったこともあり、匠にもネクタイを仕立ててプレゼントした。
「あのポーチも華耶に自慢されたから、俺も美緒がプレゼントしてくれたネクタイを自慢したんだ。小学生相手に何やってるのって京佳さんに呆れられたな」
そのことなら笑い話のひとつとして京佳から聞いたことがある。
「懐かしい……」
その華耶も今年の春に高校生になった。今では百五十八センチの美緒よりも背が高く、美容師の母親の影響かメイクも手慣れている。
「あの頃はかわいらしい小学生だったのに、今はもう高校生なんて信じられませんね」
美緒は懐かしさに目を細め、こうして匠に毎年クリスマスプレゼントを贈ることになるきっかけとなった当時を思い返した。
大学二年生の十一月、美緒は匠から親戚の九歳の女の子のためになにか作ってもらえないかと頼まれた。
美緒がネットで自ら仕立てた洋服を販売していることを、匠は以前から知っていたからだ。
既製品を販売していた美緒にとって製作の依頼を直接受けるのは初めてで、おまけに相手は美緒が密かに憧れている匠だ。
ふたつ返事でOKし、華耶のために彼女が好きだという紫色のポーチを作った。
季節はクリスマス。
手元にちょうどいいシルクの布があったこともあり、匠にもネクタイを仕立ててプレゼントした。