クールな御曹司と初恋同士の想い想われ契約婚~愛したいのは君だけ~
今朝も裁断途中の布とハサミを手にいつの間にか眠っていたようで、目が覚めた時には出勤時間まで一時間しかなかった。
美緒ひとりで発送や事務処理まで完結させているので時間が足りず、これまでになく本業との両立の難しさを痛感している。
「よし、これはOK」
美緒は確認した原稿にチェックを入れ、広報の担当者に返送した。
期限が迫る業務はこれですべて終えたが、まだ明日の打ち合わせで使う資料づくりや、現在箕輪デリサービスが社員食堂を運営している企業へのアンケート調査の集計など、仕事はまだまだ山積みだ。
時計を見ると十五時を過ぎている。
今日は兄の家に行く予定なので少しでも早く終わらせたいのだが、残念ながら遅くなりそうだ。
「俺、余裕あるんでいくつか引き受けますよ」
その時、隣の席から声をかけられた。
後輩の佐山だ。
「え、全部終わったの?」
「当然です」
佐山は平然と答えた。
男性にしてはかわいらしい顔立ちで人懐こい性格のせいか、誰からもかわいがられている。
自分から相手との距離をなかなか詰められない美緒は、初対面でも物怖じせず相手の懐に入り込める佐山が羨ましい。
「白川さんに頼まれた決裁の確認ならとっくに終わって課長に承認をもらいました。それに江川スポーツさんの新年大運動会の昼食メニューも仕上げて栄養管理部に送りました。余力も十分なんで、手伝いますよ」
美緒ひとりで発送や事務処理まで完結させているので時間が足りず、これまでになく本業との両立の難しさを痛感している。
「よし、これはOK」
美緒は確認した原稿にチェックを入れ、広報の担当者に返送した。
期限が迫る業務はこれですべて終えたが、まだ明日の打ち合わせで使う資料づくりや、現在箕輪デリサービスが社員食堂を運営している企業へのアンケート調査の集計など、仕事はまだまだ山積みだ。
時計を見ると十五時を過ぎている。
今日は兄の家に行く予定なので少しでも早く終わらせたいのだが、残念ながら遅くなりそうだ。
「俺、余裕あるんでいくつか引き受けますよ」
その時、隣の席から声をかけられた。
後輩の佐山だ。
「え、全部終わったの?」
「当然です」
佐山は平然と答えた。
男性にしてはかわいらしい顔立ちで人懐こい性格のせいか、誰からもかわいがられている。
自分から相手との距離をなかなか詰められない美緒は、初対面でも物怖じせず相手の懐に入り込める佐山が羨ましい。
「白川さんに頼まれた決裁の確認ならとっくに終わって課長に承認をもらいました。それに江川スポーツさんの新年大運動会の昼食メニューも仕上げて栄養管理部に送りました。余力も十分なんで、手伝いますよ」