クールな御曹司と初恋同士の想い想われ契約婚~愛したいのは君だけ~
「お兄ちゃんを説得して……それは無理だ」
美緒はリビングのソファの背に勢いよく身体を預け、ため息を吐いた。
これまで機会を見つけては千咲と結婚しないのかと尋ねたことがあるが、悠真の口から返ってくる答えはいつも同じ。
『美緒が幸せな結婚をするのを見届けてから、俺は結婚する』
初めてその言葉を聞いたのは、美緒の二十歳の誕生日だった。
その日悠真と千咲が美緒を有名ホテルのレストランに招待し、誕生日を祝ってくれたのだ。
両親が長野に居を移して以来、悠真は美緒の保護者として気を配り面倒をみてきた。
本来なら両親の経済状況を考えて大学進学をあきらめるべきところを、被服について勉強したいのなら遠慮するなと言って、両親とともに学費を用意してくれたのも悠真だ。
結局家族の優しさに甘え進学したが、生活費は自分で用意しようと考え、洋服や雑貨などを作ってネットでの販売を始めた。
半年を過ぎた頃から生活費をある程度賄える程度の利益をあげられるようになり、大学を無事に卒業できた。
美緒が学業と洋服作りに時間を割けるよう心を砕き、頻繁に食事の差し入れをし発送作業をサポートしてくれたのも悠真だ。
悠真のおかげで大学を卒業できたといっても過言ではなく、美緒は今でも心から感謝している。
悠真とともに美緒の自立を後押しし、困った時には手を差し伸べてくれる千咲は、頼りになる姉のような存在。
美緒はリビングのソファの背に勢いよく身体を預け、ため息を吐いた。
これまで機会を見つけては千咲と結婚しないのかと尋ねたことがあるが、悠真の口から返ってくる答えはいつも同じ。
『美緒が幸せな結婚をするのを見届けてから、俺は結婚する』
初めてその言葉を聞いたのは、美緒の二十歳の誕生日だった。
その日悠真と千咲が美緒を有名ホテルのレストランに招待し、誕生日を祝ってくれたのだ。
両親が長野に居を移して以来、悠真は美緒の保護者として気を配り面倒をみてきた。
本来なら両親の経済状況を考えて大学進学をあきらめるべきところを、被服について勉強したいのなら遠慮するなと言って、両親とともに学費を用意してくれたのも悠真だ。
結局家族の優しさに甘え進学したが、生活費は自分で用意しようと考え、洋服や雑貨などを作ってネットでの販売を始めた。
半年を過ぎた頃から生活費をある程度賄える程度の利益をあげられるようになり、大学を無事に卒業できた。
美緒が学業と洋服作りに時間を割けるよう心を砕き、頻繁に食事の差し入れをし発送作業をサポートしてくれたのも悠真だ。
悠真のおかげで大学を卒業できたといっても過言ではなく、美緒は今でも心から感謝している。
悠真とともに美緒の自立を後押しし、困った時には手を差し伸べてくれる千咲は、頼りになる姉のような存在。