クールな御曹司と初恋同士の想い想われ契約婚~愛したいのは君だけ~
「あ、違うんです。大丈夫です。せっかくおいしいお料理をいただいているのに、気を使わせてごめんなさい。それにビールは少しくらいは飲めるようになりたくて……明日からお休みなので」
美緒は笑顔を取り繕い、手元のグラスに半分以上残っていたビールを勢いよく飲み干した。
その瞬間、慣れない苦みが喉の奥に広がり思わず顔をしかめた。
おまけに顔だけでなく全身が熱を帯び頭がくらりと揺れている。
「無理するな。全然うまそうに見えないぞ」
匠は水が入ったグラスを美緒の手元に差し出した。
「で、兄妹喧嘩の原因はなんなんだ?」
「喧嘩っていうわけじゃないんです」
美緒は軽く首を横に振る。
するといっそう身体が熱くなり、本格的に酔いが回ってきたのか頭の中がぼんやりしてきた。
「そういえばお兄さんには一緒に暮らしている恋人がいるって言ってたけど、結婚が決まったのか?」
美緒はぴくりと肩を揺らした。
「もしかしてそれが寂しくて拗ねてるのか? それはそれで仲がいい妹なら当然だし、お兄さんは気にしないんじゃないか。むしろ結婚しないでとか言われたら喜びそうだけど」
美緒の気持ちを盛り上げようと考えてか、匠は明るい声で言葉を続ける。
「違うんです。そうじゃなくて、逆なんです」
声を上げた途端、身体がふわりと揺れた。
自覚している以上に酔っているようだ。
「美緒?」
美緒は笑顔を取り繕い、手元のグラスに半分以上残っていたビールを勢いよく飲み干した。
その瞬間、慣れない苦みが喉の奥に広がり思わず顔をしかめた。
おまけに顔だけでなく全身が熱を帯び頭がくらりと揺れている。
「無理するな。全然うまそうに見えないぞ」
匠は水が入ったグラスを美緒の手元に差し出した。
「で、兄妹喧嘩の原因はなんなんだ?」
「喧嘩っていうわけじゃないんです」
美緒は軽く首を横に振る。
するといっそう身体が熱くなり、本格的に酔いが回ってきたのか頭の中がぼんやりしてきた。
「そういえばお兄さんには一緒に暮らしている恋人がいるって言ってたけど、結婚が決まったのか?」
美緒はぴくりと肩を揺らした。
「もしかしてそれが寂しくて拗ねてるのか? それはそれで仲がいい妹なら当然だし、お兄さんは気にしないんじゃないか。むしろ結婚しないでとか言われたら喜びそうだけど」
美緒の気持ちを盛り上げようと考えてか、匠は明るい声で言葉を続ける。
「違うんです。そうじゃなくて、逆なんです」
声を上げた途端、身体がふわりと揺れた。
自覚している以上に酔っているようだ。
「美緒?」