双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~
 子どもたちが歩けるようになってからは、本当に目が離せない。猫の手ならぬ祖父母の手は私にとって神の手と同じ。

 リビングから「ほらほら、そこは危ないから気をつけなさい」と祖父の声が聞こえてきた。

 振り返るとキャハキャハ騒ぎながら、大空と颯天がドタバタ追いかけっこをしていて、祖父はソファーで新聞を読みながら、ときどき視線を上げて子どもたちの様子を見ている。

 うるさいだろうに祖父の表情は穏やかで、本当にありがたい。

 さあ、できた。

「今日は焼きうどんよー」

 お昼を終えて、子どもたちのお昼寝タイムになると、祖母が戻ってきた。

 これからは私は店番。

「どう? おばあちゃん。お客さん入ってる?」

「まあまあね。小雨が降ってきたから客足は伸びそうもないわ」

 窓を振り返ると、細い雨がガラスに跡をつけている。

「あ、ほんとだ。天気予報あたったんだね」

 寒い冬の雨は冷たい。フェリーチェのような雑貨屋にわざわざ来る人は少ない。

 今日の売上は見込めないか。

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