双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~
 航輝さんが『俺も子どもの頃から飛行機が好きだったな』、なんて言っていたのを思い出す。

 三年前、最初は〝こうき〟という名前しか教えてくれなかった。

いつしか神城という名字も教えてもらい、帰国後も何度か会ううちにマンションも教えてもらった。彼の部屋に行ったときは、とってもうれしくて、特別な関係になったような気がしたものだ。

 でも、よく考えればそうじゃない。マンションは賃貸だから引っ越してしまえば終わりだけれど、職業や勤め先はそうはいかない。

 私がもとCAだと知っていて、あんなにたくさん飛行機の話をしていたのに、自分がパイロットだとは言わなかったのは、彼が割り切っていたからだ。

 今更ここに、彼が私に会いに来るはずがない。

 それだけは妙に納得できた。



 お昼になり上の階に移動して、祖父と一緒に昼食をとる。

 私が調理中は祖父が子どもたちを見ていてくれるので、とても助かる。

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