双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~
「ええ。このまま成長すると、パイロットになりたいとか言い出すかもしれませんな」

 祖父の言葉に、あはは、それはいいと航輝さんが楽しそうに笑う。

「そのときは先輩として、協力させてください」

「おお、よかったなぁふたりとも、おにいさんが教えてくれるってよ」

 いやいや、よくない。

 早くこの場から逃げ出したい……。

「じゃあ明日、飛行機のおもちゃを持ってきてあげよう」

 私にしがみついてはずが、ふたりともすっかり航輝さんに興味津々で近寄っている。

「おもちゃ?」

「ひこーき?」

「ああ。約束だ」

 ふたりの頭をぐりぐりと撫でてから立ち上がった彼は「じゃあ、また明日」と私に意味深な視線を向け、祖父母に挨拶をして、きびすを返す。

 途中振り返って、子どもたちに手を振り、祖父母に頭を下げるのを忘れなかった。

「イケメンね。しかもパイロットだなんて」

「礼儀正しくて、いい男だなぁ」

 祖母も祖父も感心しながら私を振り返る。

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