双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~
 祖父母はごく普通の庶民だ。周りにパイロットなんて華やかな職業の人はいないから驚くのは当然だろう。

「大空、翔真。お兄さんは飛行機の運転手だよ」

 またしても余計なことを。

 頭を抱えたくなる私をよそに、航輝さんはしゃがみこんでふたりに視線を合わせる。

「飛行機好きなんだね」

「うん!」

 今ふたりが着ている服には飛行機のワッペンが貼ってある。好きなのはバレバレで隠しようもない。

「ソラくんにショウマくん。いくつ?」

 ギョッとする間もなく、子どもたちが覚えたての言葉を元気いっぱいに言う。

「ふたつー!」

 そこで祖父が「正確には来月だけどな」と付け加えた。

「十二月の誕生日で二歳になるんですよ」

 ああもう言わなくていいのに。

「そうですか」

 苦しくなった喉がゴクリを音を立てる。踏ん張らないと目眩で倒れそうだ。

 落ち着け私、それだけではなにもわからない。

「ふたりともかわいいですね」

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