悪女は今日、初恋を知る。


「一人で帰るだなんて、もう無理」
(こう)くんと一緒に帰りたい」

(こう)くんの悪女はこの先もずっとわたしだけだもん」

「一緒にいさせてくれるのなら、どこまでも堕ちたっていい」


「……何それ」


「俺、悪女だなんて一度も思ったことないよ」


 わたしは絶望してパッと制服の裾を離す。

 すると(こう)くんは振り返ってわたしを愛おしそうに見つめる。
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