無理やり結婚を迫られていたら、助けてくれたのは最愛の元カレでした
その言葉だけで、別れた後もずっと自分の事を思ってくれてたんだと分かった。
それがどうしようもなく嬉しくて、ニヤけそうになるのを必死に堪える。
「…風花は、俺のこと忘れてなかったか?」
ゆっくりと車を走らせた先輩の横顔が悲し気に見えるのは、きっと気のせいじゃない。
ずっと不安だったんだろう。
本当に好きになった人と別れて、それでも忘れられなくて、相手も自分と同じ気持ちだったらって…。
そう期待するけど、自分の事を忘れて幸せになっているなら邪魔したくない。
でもやっぱり傍にいたくて、諦めきれない。
相反する気持ちの間で苦しみ続けていた。
先輩も、私と同じ。
「忘れられるわけないじゃないですか。私の最初で最後の恋の相手は、先輩しかいません」