無理やり結婚を迫られていたら、助けてくれたのは最愛の元カレでした


その言葉だけで、別れた後もずっと自分の事を思ってくれてたんだと分かった。

それがどうしようもなく嬉しくて、ニヤけそうになるのを必死に堪える。


「…風花は、俺のこと忘れてなかったか?」

ゆっくりと車を走らせた先輩の横顔が悲し気に見えるのは、きっと気のせいじゃない。

ずっと不安だったんだろう。

本当に好きになった人と別れて、それでも忘れられなくて、相手も自分と同じ気持ちだったらって…。

そう期待するけど、自分の事を忘れて幸せになっているなら邪魔したくない。

でもやっぱり傍にいたくて、諦めきれない。

相反する気持ちの間で苦しみ続けていた。

先輩も、私と同じ。

「忘れられるわけないじゃないですか。私の最初で最後の恋の相手は、先輩しかいません」
< 20 / 26 >

この作品をシェア

pagetop