無理やり結婚を迫られていたら、助けてくれたのは最愛の元カレでした
そんな良くも悪くも思い出深い高校へ、先輩の運転する車は入って行った。
「ここが、連れて来たかった場所ですか?」
「あぁ。俺たちの始まりであり、終わりでもある場所。二人の関係を再スタートさせるには、やっぱりここかと思ってな」
車から降りて、あの頃と変わらない校舎を見上げる。
「屋上に行こう。許可は取ってるから」
学校の鍵と思われるものを見せてから、私の手を取って中へ促す。
先輩の手は昔よりも硬くてゴツゴツした大人の手になっていた。
学校の中を二人でゆっくり歩いていると、あの頃に戻ったような感覚に陥る。
ここだけ時間が止まったかのような、不思議な感覚。
「懐かしいな…、いつもこの空き教室で寝てサボってた」
「よく先生に怒られてましたね」