無理やり結婚を迫られていたら、助けてくれたのは最愛の元カレでした


先生の怒った声の方に目を向けると、そこには大体先輩がいた。

最初に先輩のことを知ったのも、サボり先輩と呼ばれているのを耳にしたのがきっかけだった。

「あの頃はいつも眠たくて、授業どころじゃなかったんだよ」

子供のように少し拗ねた顔をする先輩が、本当に愛おしいと思った。

「風花にもっと早く出会ってたら毎日楽しくて、どんなに眠たくてもサボったりなんかしなかっただろうけどな」

「本当ですか?」

「そりゃあ、好きな人の前ではカッコつけたいし。先生に叱られるところなんか見せるわけないだろ?」

「確かに、一緒に過ごすようになってからは先生に叱られてる場面を見てませんね」

当時は気づかなかったが、思い返してみればいつの間にかサボり先輩という言葉を聞かなくなっていた。

「俺は変わったんだよ。風花のおかげでな」

「そうだったんですね…」
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