夜の帝王の一途な愛
「残念だな、あゆみはこれから俺とデートだから」
彼がそう言うと加々美社長の表情が強張り彼を睨みつけた。
「じゃ、また今度ゆっくり時間取ってくれ」
「申し訳ありません、せっかくお誘い頂いたのに・・・」
加々美社長はその場を後にした。
本音を言うとちょっとほっとした。
早くプロポーズの返事をしなくてはいけないのだが、断りの返事は気が重い。
まさかプロポーズを断ったら、仕事を辞めさせられるなんて事になったらどうしよう。
ため息しか出て来ない、もうどうしよう。
私の浮かない顔に気づき彼が声をかけてくれた。
「あゆみ、どうかした?」
「あっ、いえ何でもないです」
「なんでもない顔じゃあないな」
「加々美社長のプロポーズ断ったら、仕事を辞めさせられちゃうなんてないですよね」
「それはわからないな、俺が雇い主ならそんな事はしないけど、あいつならやるかも・・」
「脅かさないでください」
「その時は俺があゆみを雇うよ」
「えっ、私ホストクラブで働けないですよ」
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