夜の帝王の一途な愛
凌にとって加々美社長は、あの日、ヒカルが酔ったあゆみを送り届けて、次の日、あゆみのアパートへ様子を見にきた時に見かけた男だ。

加々美社長は凌の胸ぐらを掴み、罵声を浴びせた。

「君はいつまであゆみさんに付きまとうつもりだ、あゆみさんを困らせて何が目的なんだ」

いきなり、つかみかかってきた、男に凌はわけが分からなかった。

「何言ってやがる、てめえの言ってることわかんねえよ」

あゆみは慌てて、二人の間に割って入った。

「加々美社長、やめてください、麻生さんは何もしていません」

加々美社長は一旦凌から離れた。

「あゆみさん、そんなだから、この男にいいようにされるんだ」

「違います、私が麻生さんのホストクラブに客として、行ったとき、ご迷惑をかけてしまって、その様子を見にきてくれただけです」

「ホストクラブ?」

「麻生さんに会いたくて行ったんです」

加々美社長は我を忘れたかのように、戸惑いを見せて、車に乗り込み、その場を去った。

「ごめんなさい、大丈夫ですか」

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