【更新】雇われ妻ですが冷徹騎士団長から無自覚に溺愛されています
「どうだか。現に君は俺を避けているだろう。ろくに目を合わせようとしないし、会話もしたがらない。休日まで周到に重ならないようにしている」
「そ、それは……」
確かにリーゼがランドルフを避けているのは事実だった。
でもそれは、彼を嫌っているからじゃない。むしろ逆だ。これ以上彼に心が惹かれないよう、彼との関わりを最小限していた。
そんな理由を正直に伝えられるはずもなく、リーゼは口籠った。目を伏せ、余計なことを何も口走らないように下唇をきつく噛み締める。
カツン、とランドルフの踵が床を蹴る音が聞こえた。
団服を纏った彼の下半身が近づいてきたのを視界で捉えた矢先、顎をグッと掴まれた。力任せに持ち上げられ、強制的に上を向かせられる。
彼の灰褐色の瞳は静かに、それでいて激しく燃え盛っていた。
「俺との結婚が嫌になったか?だが君はもう俺の妻だ。今更逃がしはしない」
反論の言葉はランドルフの口内に呑み込まれた。
角度を変えて何度も唇を貪られる。
重なり合った唇から感情の奔流が流れ込んできて、リーゼの胸が締め付けられるように苦しくなる。
「そ、それは……」
確かにリーゼがランドルフを避けているのは事実だった。
でもそれは、彼を嫌っているからじゃない。むしろ逆だ。これ以上彼に心が惹かれないよう、彼との関わりを最小限していた。
そんな理由を正直に伝えられるはずもなく、リーゼは口籠った。目を伏せ、余計なことを何も口走らないように下唇をきつく噛み締める。
カツン、とランドルフの踵が床を蹴る音が聞こえた。
団服を纏った彼の下半身が近づいてきたのを視界で捉えた矢先、顎をグッと掴まれた。力任せに持ち上げられ、強制的に上を向かせられる。
彼の灰褐色の瞳は静かに、それでいて激しく燃え盛っていた。
「俺との結婚が嫌になったか?だが君はもう俺の妻だ。今更逃がしはしない」
反論の言葉はランドルフの口内に呑み込まれた。
角度を変えて何度も唇を貪られる。
重なり合った唇から感情の奔流が流れ込んできて、リーゼの胸が締め付けられるように苦しくなる。