【更新】雇われ妻ですが冷徹騎士団長から無自覚に溺愛されています
「またこのようなことがあってはならない。あなた方の動向は、今後全て把握させてもらおう。スターリング家の執事は、今後我がフォスター家で雇用させていただく。財産も含めてしっかりと管理をするからそのつもりで」
「えぇぇっ?!」
「それとついでに、今後一切あのくだらない美術品に金をかけるのもやめてもらおう」
「そ、そんな!くだらないだなんて!あれは未来ある若者への崇高な投資で」
「……なにか意見がおありか?」
「い、いえ……全て閣下のお言葉通りに……」
多くの騎士団員が恐れ慄く絶対零度の視線を真正面から受けて、父はすぐさま意見を翻した。威厳も何もない。
自由に使える金もなくなり、ランドルフによる監視付きの生活を送ることになった両親は、そのままトボトボと部屋を後にした。
ちょっと可哀想な気がしなくもないが、自業自得である。今までの散財も含め、存分に反省してもらおう。
リーゼが苦笑いを浮かべていると、部屋に居残っていた長弟のアレンが腰を直角に折って頭を下げた。
「ごめん、姉さん。本っ当にごめん!ちょうど視察に行っていたから、バカ親を止められなくて……」
「ううん、アレンのせいじゃないよ」
バカ親の部分は否定しない。
「ランドルフ様も、我が家の不始末でご迷惑をおかけして本当に申し訳ございません」
「いや。妻を守るのは当然のことだ。先程言った監視の件も、君には不利益が被らないようにするつもりだ。君が家督を継いだ暁には我が家が干渉することは一切ないから安心してくれ」
「ありがとうございます。ランドルフ様のお手を煩わせないためにも、一刻も早く親から家督を奪えるように精進いたします」
「ああ、何かあったら遠慮なく頼ってくれ」
男同士が固く握手を交わす様を微笑ましく見守っていると、不意にアレンがこちらを見てにっこりと笑った。
「結婚して、姉さんが幸せそうでよかった」
アレンとは長年、苦労を共にしてきた。持参金の用意がなく、結婚できないリーゼの身を一番心配していたのもアレンだった。
そんな弟を安心させるように、リーゼはニッコリと微笑んだ。
「ええ。全部、ランドルフ様のおかげよ」
「えぇぇっ?!」
「それとついでに、今後一切あのくだらない美術品に金をかけるのもやめてもらおう」
「そ、そんな!くだらないだなんて!あれは未来ある若者への崇高な投資で」
「……なにか意見がおありか?」
「い、いえ……全て閣下のお言葉通りに……」
多くの騎士団員が恐れ慄く絶対零度の視線を真正面から受けて、父はすぐさま意見を翻した。威厳も何もない。
自由に使える金もなくなり、ランドルフによる監視付きの生活を送ることになった両親は、そのままトボトボと部屋を後にした。
ちょっと可哀想な気がしなくもないが、自業自得である。今までの散財も含め、存分に反省してもらおう。
リーゼが苦笑いを浮かべていると、部屋に居残っていた長弟のアレンが腰を直角に折って頭を下げた。
「ごめん、姉さん。本っ当にごめん!ちょうど視察に行っていたから、バカ親を止められなくて……」
「ううん、アレンのせいじゃないよ」
バカ親の部分は否定しない。
「ランドルフ様も、我が家の不始末でご迷惑をおかけして本当に申し訳ございません」
「いや。妻を守るのは当然のことだ。先程言った監視の件も、君には不利益が被らないようにするつもりだ。君が家督を継いだ暁には我が家が干渉することは一切ないから安心してくれ」
「ありがとうございます。ランドルフ様のお手を煩わせないためにも、一刻も早く親から家督を奪えるように精進いたします」
「ああ、何かあったら遠慮なく頼ってくれ」
男同士が固く握手を交わす様を微笑ましく見守っていると、不意にアレンがこちらを見てにっこりと笑った。
「結婚して、姉さんが幸せそうでよかった」
アレンとは長年、苦労を共にしてきた。持参金の用意がなく、結婚できないリーゼの身を一番心配していたのもアレンだった。
そんな弟を安心させるように、リーゼはニッコリと微笑んだ。
「ええ。全部、ランドルフ様のおかげよ」