契約夫婦はここまで、この先は一生溺愛です~エリート御曹司はひたすら愛して逃がさない~【極甘婚シリーズ】
「大丈夫か?」
「あ、はい、大丈夫です。えっと、今日がバレンタインデーだったので、その……先日の、誕生日もお祝いをしていただきましたし、そのお礼と言ったら変なのですが、イベント事に便乗したと言いますか」
平静を装おうとすれば、説明っぽく、尚且つ早口になってしまう。つくづく、男性とのやり取りに慣れていない自分にがっくりくる。
「そうか、今日は二月十四日か」
蓮斗さんは言われて気づいたみたいな様子をみせる。
蓮斗さんほどの人になれば、チョコや贈り物が湧くように集まると思っていたけど。甘いものも嫌いじゃないというし……。
「バレンタイン、たくさんいただくんじゃないですか?」
「いや、そんなことはない。でも、数年前から受け取らないようにしているんだ」
「え……受け取らないように?」
すごく興味深い回答が来て、つい訊き返してしまう。
やっぱり、かなりの量の贈り物がくるようだ。でも、公に受け取らないと公表したのかもしれない。
お返しをするのも大変な量が平気で集まりそうだし、そういうのはどうしていたのだろう? すごく気になる。
そんなことを考えているうち、紅茶が出来上がる、ティーカップに注ぎ、チョコレートプリンと一緒にリビングのソファ席に運んだ。