契約夫婦はここまで、この先は一生溺愛です~エリート御曹司はひたすら愛して逃がさない~【極甘婚シリーズ】
「お待たせしました」
「ありがとう」
ふたり分の紅茶と、蓮斗さんのチョコレートプリンをガラス製のローテーブルに置く。
チョコレートプリンには、上に少しクリームを絞り、ミントの葉を添えてある。
「美味しそうだな」
「そうですか、良かった」
見た目は合格をもらえたようだ。
蓮斗さんは「早速」とスプーンを手に取る。
「いただきます」
「はい、お口に合えばいんですけど……」
昨日味見をした時は問題なく美味しかった。でも、蓮斗さんが美味しいと感じるかはまた別問題。スイーツだって極上のものしか口にしないだろうし……。
「うん、美味い」
不安に思っていたところに安堵する感想が届く。
「口当たりも滑らかで美味しい」
良かった……。
「お口に合ったのでしたらホッとしました。すみません、バレンタインは受け取らないのに、押し付けたみたいになってしまって」
「なに言ってるんだ、それに澪花は関係ないだろ?」
「え……?」
「澪花のしか受け取らない」
爽やかな笑みを浮かべてサラッとそんなことを言われると、一気に顔に熱が集まってくる。明らかに赤面した自覚があり、恥ずかしくて顔を俯けた。心拍もどんどん上がっているのを感じる。
私のしか受け取らないなんて、特別だと言われているようで落ち着かない。困ったことに、嬉しいという感情も出てきてしまった。