まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
 聖獣というからには、きっと何百年も生きているのだろう。もしかしたら、何千年かも。
 そんな彼女からしたら、たしかにテティウスが赤ちゃんじゃないと言っても、誤差みたいなものなのかもしれない。
 ナビーシャの背中で、地図を広げてみる。少しずつ、今まで歩いてきた道のりが記されていくのが面白い。

「シャーッ」

 じっと地図を見ていたら、不意にナビーシャが唸(うな)った。かと思うと、前足をぶんと振る。
 爪の先にひっかけられた魔物が宙を舞う。迷宮の壁にぶつかって、ずるずると滑り落ちた。
 ナビーシャ、強い。

「ナビ子しゃん、しゅごい」
「ふふん、このぐらい当然だわよね!」

 少しずつ魔物が出てくるようになったのだが、次から次へとナビーシャの前足にかかって吹き飛ばされた。
 爪で飛ばされない魔物は、ナビーシャの放つ魔術でばらばらに切り刻まれている。ついでに、その魔術式も解析してみた。
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