まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
 今のテティウスなら、魔物を攻撃する魔術も使えそうだ。ナビーシャに言われるまでは、余計なことをするつもりもないが。ナビーシャは、怒ったら怖いのである。

「地図はどう?」
「できてりゅ――ナビ子しゃん、だれかいる」
「よくわかったわね」

 今まで一本道だったのが、向こう側は開けているみたいだ。戦いの物音に、人の声も聞こえてきた。そこに、悲鳴が混ざる。

「いそいで!」
「オッケー、任せなさいっ!」

 テティウスを背中に乗せたまま、ナビーシャはいきなり速度を上げた。

「うわあ!」

 背中から落ちないというのはわかっていても、顔に吹き付ける風がすさまじいことになっている。テティウスがのけぞっている間に、ナビーシャは開けた場所へと飛び出した。

「きゃああっ!」

 女の人の悲鳴がさらにあがる。

「こ、子供……?」

 茫然(ぼうぜん)としたのは男の人の声か。

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