まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
「坊や、下がって! ここは危険だ!」

 また、別の男の人の声。
 しゃっと地面に降り立ったナビーシャは、テティウスを背中に乗せたまま魔物に向き合った。
 もうここまで来るとテティウスも余裕だ。冷静に相手を観察する余裕まである。

(ミノタウロスってやつかな……?)

 人の身体に牛の頭。手には大きなこん棒のようなものを持っている。
 一般的には、迷宮の奥の方に出没するという魔物だ。非常に強力な魔物らしい。

「だいじょーぶ! ナビ子しゃんにおーまーかーせぇー!」
「アタシに任せきりってどうなのかしらね? 任されるけどっ! アンタも手伝いなさいっ」
「あいっ!」

 意味のわからない大声をあげながら、ミノタウロスはこちらに接近してくる。すさまじい勢いの突進と共にこん棒が突き上げられた。

「テティウス! 防御魔術っ!」
「まかせてっ!」

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