まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
 最初に声をかけてきた弓使いに並んで膝をついたのは、こちらも金属鎧に身を包んだ青年だ。最初の彼が剣を持っているのに対し、こちらは槍を主に使うようだ。

「アタシ、テティの契約獣。特別な翼猫よ。アタシとこの子は、迷宮事故に巻き込まれたの。家にいたはずなんだけど、扉を開いたらここに落ちちゃって」

 迷宮事故は珍しいといえば珍しいが、まったく見受けられないというものでもない。ナビーシャの説明で、相手は納得した様子だった。

「ナビーシャ殿のような強い契約獣がいてくれるのなら、テティ君も安心だろう。怪我をしているようなら、ザイオンに診てもらうか?」
「や、その坊主なら問題ないだろ? 泣きもせずけろりとしてるんだから」

 少し離れたところにいるザイオンと呼ばれたのは、白い神官服を身にまとった青年だった。
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