まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
 金属鎧を身に着けた二人がすらりとしているのに対し、神官服の彼は小柄でがっちりとしている。髭(ひげ)を生やしているから、金属鎧組よりも貫禄があるように見えた。

「子供が一人じゃ危ないわ。君、私達と一緒に来る?」

 エルフの問いに、テティウスは首を横に振った。
 たぶん、彼らは冒険者だ。テティウスに声をかけてくれたのも悪意からではないだろう。
 ――でも。
 それが、正しいことなのかどうかわからない。

「しらにゃいひとにはついていかないの」

 そう言ったら、相手はけらけらと笑い始めた。テティウスが口にしたのは、とても失礼な言葉だったというのに気にしていないらしい。

「そうね、それで正解。君賢いわね! 私はネレア。見ての通り――エルフで――弓使いよ。罠を見つけたりもするわね」

 見ての通り、のところで耳を引っ張りながら、ネレアは笑った。
< 107 / 347 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop