まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
 まさか、収納魔術の中に用意していた野営道具や食料をこういう場所で使うことになるとは。備えあれば憂いなしとはこのことか。

「おにくー、おやさいー、パンー、てっぱんー」
「おい、何してるんだ」
「ごはん」

 セリオンが険しい顔でこちらを見ている。
 鉄板だけではない。ちゃんと魔道具も入っているのだ。ご機嫌で魔道具のコンロに鉄板を乗せる。

「おいおいおいっ、ナビ子、とめろ! 肉を焼くって、魔物を呼び寄せるようなものだぞ!」

 セリオンが慌てて、ナビーシャの方を振り返る。だが、ナビーシャは、床に丸くなり、尾で床を叩いただけだった。

「ナビ子って呼ぶなって言ってるでしょ!」
「そんなこと言ってる場合か!」
「ばーべきゅー!」

 マイペースにテティウスは、鉄板が熱くなるのを待っている。もちろん、保存食らしい保存食も入っているのだ。干し肉と硬いパンとか。
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