まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
「猫じゃないですぅー、翼猫ですぅー!」

 じゅうじゅうと肉の焼ける音、ただよう香り。
 最初のうちは緊張感がないだの真面目にやれだの文句を言っていたセリオンも、香りに惹きつけられてこちらに寄ってくる。
 緊張感がないことこの上ないが、今日は一日大変だったのだから、このぐらいは許されてもいいのではないだろうか。

「おいしー!」

 子供の舌なので、ピーマンはあまり得意ではない。でも、王宮料理人特製の甘辛いたれをつければだいぶましになる。

「うん、このソースはおいしいな。さぞや名のあるシェフが作ったのだろう」

 慎重にソースの味を見ているレナータは、ずいぶん食に詳しいのかもしれない。ゆっくりと味わいながら食べている。

「というか、本当にいい肉使ってるな! これ、貴族でもないと手に入らないぞ」
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