まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
「そんなの見ればわかるでしょ。テティのお洋服見てごらんなさいよ。こんな上等のお洋服着られるのは、ものすごくいいところのお子さんぐらいでしょ」

 ネレアの観察眼は鋭い。王族なので、たしかにものすごくいいところのお子さんには違いがない。

「これで、酒があればなあ」
「さすがにそれはまずいでしょ。迷宮を抜けるまで待ちなさいな」
「わかってる」

 ネレアがザイオスをからかい、ザイオスはネレアに顎を突き出す。なんだか、険悪な雰囲気になったと思いながら見ていたら、笑いながらレナータが耳元に口を寄せてきた。

「喧嘩しているわけじゃないから安心していい。さて、子供は歯磨きをしたらすぐに寝るんだよ。明日も、一日大変なのだから」
「はーい」
「そうそう、アタシが一緒に寝てあげるからね」

 満足そうに皿を空にしたナビーシャがあくびをした。
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