まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
 他にも引き合わせてくれた子供達もいい子達ではあったけれど、こちらの身分に気後れしてしまっていたり、本人はともかく背後に親の野望が見え隠れしてしまったりで、テティウスとしてはそこまで親交を深めたいという気にはならなかったのだ。
 そして、一番仲良くなったのは花壇で出会ったイヴェリアである。
 テティウスの誕生日からひと月が過ぎようかという頃。王族一家は、スピラー伯爵領を訪れることになった。

「スピラー領の祭りを訪れるのは何年ぶりだったかな?」
「結婚した直後が最後だったと思うから……皆で行くのは初めてね」

 王家の立派な馬車には、子供達五人と両親が乗っている。それと、テティウスに同行してきたナビーシャも。別の馬車には、使用人達が乗っている。

「ナビ子さん。馬車酔いしてないかしら?」
「アタシを誰だと思っているの? 神獣よ? 馬車ぐらいで酔うものですか」

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