まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
 たぶん、テティウスのこの行動は、王族としては限りなく寛大に近い対応なのだろう。
 だが、あの騎士がテティウスをかばってくれたのは事実。彼は自分の仕事をおろそかにすることなどなかった。
 イヴェリアもテティウスも無事だったのだし、これ以上何か言う必要もない。

「あー、こんなところにいたのかあ。テティ達の方、大騒ぎだったんだって?」

 他の場所を見学に行っていたアクィラがこちらに来る。彼は、この場での騒ぎについて、あまり気にしてはいない様子だった。

「アキにいさま、だいじょうぶよ。ぼくもイヴちゃんもけがはしてない」
「ならいいんだ。そこの騎士、弟を守ってくれてありがとうな」

 アクィラも、騎士を責めるつもりはないらしい。
 王族を狙った事件ではないだろうということにはなったけれど、広場で調理をする光景の見学については見送られることになった。
 王族に万が一のことがあっては困る。
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