まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
 ひょいとヘスティアの膝からユスティナの膝の上に移動させられる。
 この身体、どうにもこうにも成長が遅い。牛乳だって、毎日山ほど飲んでいるのに。
 移動させられたかと思ったら、また「あーん」。こうやって、少しでもテティウスを大きくさせようとしているのだから、反抗はできない。
 どっちにしても、王宮の料理人が腕をふるったプリンはおいしいし。

「テティ、おやつは食べたか?」
「あい、ゼフにいさま」

 ばたばたとこちらに走ってきたのは、長男、王太子ゼファルスである。
 テティウスがあと十年成長したら、きっとこんな感じになるだろうと思うほどそっくりだ。長めの銀髪を首の後ろで一本に束ねている。

「今日も兄上には勝てなかったな―」
「簡単に勝てるようじゃ困るだろ」

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