まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
 ミケルの身体から引き出されているのは、魔力。ナビーシャが魔術を使い、自分の魔力の代わりにミケルの魔力を使っているのだ。

「いてて、ピリピリするって!」
「大げさねえ。角に小指をぶつけたぐらいの痛みでしょ」

 いや、それはそれでけっこう痛い気がするのだが。
 ミケルの魔力が、敷地内に作られた畑にまんべんなく浸透していく。輝きが失われた頃には、土はすべてふかふかの上等なものに生まれ変わっていた。

「すげぇ……」

 自分の両手をじっと見たミケルはつぶやいた。その身体がぐらりと揺らいで、土の上に座り込んでしまう。

「すごいな、ナビ子さん! 俺、魔力を感じることができる!」
「でしょ。だから、精進しなさいな」

 次に呼ばれたのは、まだ小さな子だった。ミケルと同じように魔術を使ったけれど、痛みを訴えないのを見て、ミケルが首をかしげる。

「なんで俺は痛かったのに」
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