まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
「近頃、北方で魔物の出没件数が増えております。騎士団の派遣を要請したのですが」

 と、口を開いたのはフライダール侯爵である。彼の治める領地は、国内の東北部に位置していた。彼の領地にも魔物の被害が出ているのだろう。

「騎士団を動かすには時間がかかるな。すぐに騎士団の編成に取りかかるが、先行して、冒険者組合に依頼し、冒険者を派遣した方がいいかもしれないな。費用については、捻出できるはずだ。ヴィンダール伯爵、できるか?」
「もちろんです。足りなければ、予備費を回すことにいたしましょう」

 ヴィンダール伯爵の答えに、ダモクレスは満足げにうなずいた。
 この国の財政は、豊かである。予備費にはまだ余裕がある。

「北方の迷宮の結界を張り直した方がよろしいかもしれません。調査の者を送ることを検討してはいただけないでしょうか」

 挙手し、発言したのはスピラー伯爵。
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